日本国憲法には、先人の強い決意がこめられています。
戦争の惨禍、戦後の生活苦を力強く生き抜いて、今日の経済成長や国民皆保険制度などの福祉制度を勝ち得てきた背景に、日本国憲法が定めた平和条項があると思います。

憲法9条は、まさに先人の決意を象徴する条文で、国民が国に対して「戦争だけは絶対にするなよ」「軍隊だけは絶対に持つなよ」と命じたものになります。

では、この憲法9条にこめられた決意とはいかなるものでしょうか。
憲法前文には、こめられた決意が書かれています。

憲法の前文は、日本国憲法の103か条からなる条文に共通する原理原則が展開されています。

その前文の序盤には、「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し」とあります。
そして、平和的生存権が展開され、日本国民と世界の国々に対して二度と戦争の過ちを繰り返さないこと、世界の平和のために日本国民が努力することを約束しています。

この決意を読むと、私はいつもしびれます。
戦争放棄と武力の不保持放という、世界でも型破りな憲法です。

でも非常識じゃない。だから世界でも根強い支持を得られています。
いまや世界の憲法で、何らかの平和条項を持つのはスタンダードになりました。

日本国憲法が、後の流行の最先端になったのですからすごいものです。

そのさきがけこそ、日本国憲法と考えると、とても簡単に平和条項を壊そうとは思えなくなります。

安倍首相や自民党のように、アメリカに命令されたからと簡単に9条を変えようなんて思えません。

ぜひ読んでみてください。

日本国憲法 -前文-

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。